健康の事について書いています。

 
    健康家族

      家庭で気を付けなければいけないこと



体重:
  体重には身長より割り出した理想体重というものがありまして、最も一般的なBMI法では、身長をメートルで表してそれを2回掛けてさらに22を掛けると出ます。例えば身長160cmの方なら1.6×1.6×2256.3Kgが理想体重となります。必ずその体重でなければいけないということはないのですが、近づけるよう努力した方がよいということです。太っている方、やせている方いらっしゃいまして、その人の体重といいますか、なかなか理想体重まで持ってくるのは難しいということです。難しいけれど努力した方がよいということです。なぜなら、体重オーバーすなわち肥満はそれだけで非常に多くの病気の基礎原因になるからです。例えば狭心症という、心臓に血液を送っている冠動脈という動脈が動脈硬化で詰まってくる病気がありますが、これは肥満のある人で多くなる、つまりリスクが高くなっています。また、脳出血、脳梗塞など脳卒中の頻度が高くなる。こうしたことが起こるのは、肥満があるとコレステロールが高くなりやすい、血圧も高くなりやすい、糖尿病にもなりやすくなるなど動脈硬化を起こしやすくなるからです。動脈硬化とは、動脈の一番内側の内膜という所にコレステロールが蓄積し、血管の壁が厚くなって血管の内腔と言いますか、血液が流れる部分が狭くなる血管の変化を言いますが、それが起こりやすくなるのです。また、肥満から膝の関節が変形したりして運動不足になり、それによって肥満が進行するという悪循環になることもあります。
  一方、やせすぎの場合は肥満ほど健康に対する悪影響はないのですが、つまり、やせた体質であれば、無理に食べてもなかなか体重が増えることはないし、どうしても体重を増やさなければならないということはないのですが、普段どおり食べて生活しているのに次第にやせてくる場合、すなわち体重減少といった場合は問題になります。この場合は、悪性の病気、つまり癌、特に消化器系の癌がないかを調べる必要があります。まず貧血、肝臓、腎臓などの血液検査、胃のバリウムまたは胃カメラ、お腹の超音波検査などが必要でしょう。場合によっては大腸の検査もした方がよいでしょう。便に血が混じっていないか検便も参考になります。
  以上のように健康のバロメーターとして体重は非常に重要です。
食事:
  次に食事ですが、これも健康維持のために非常に重要なものと考えています。基本的には季節のものをバランスよく食べることだと思います。その時期時期の色々な食材がそろっている食料品店、スーパーなどで食材を買いそろえた方がよいでしょう。その季節季節でのおいしそうなものを材料にして調理するとよいでしょう。逆に言うと、限られたメニュー、例えば7つメニューがあって1週間毎に同じメニューで回すといったことは余りお勧めできません。季節季節で人間の体も必要とするものが微妙に変化し、それに応じてビタミン、ミネラルなどを含んだ季節の食材が出回るからです。魚でも木の実でもきのこでも海草でも幅広く取った方がよいでしょう。そう考えて来ますと、外食中心の人は食事が偏りやすくなります。季節の料理を出してくれるケータリング、日本料理屋さん、居酒屋さんなどを利用することも考えるとよいでしょう。
  イワシ、アジ、サンマなどの青みの魚はEPAという油を含んでいて、動脈硬化の予防や脳の血栓などをできにくくする作用があるので積極的に取るとよいでしょう。また、このEPAというイワシの油を詰めた薬も医薬品として出ていますので、動脈硬化から来る病気が心配な場合服用することもできます。
  コレステロールの関係で言うと、肉食中心になるとどうしても動物性脂肪が多くなりコレステロールが上がりやすくなります。コレステロールが高くなりやすい油は、肉の脂、バター、うなぎの油などフライパンやなべに冷えるとべったり付く飽和脂肪酸という油です。こうした油の摂取は30代以後など中年以後、特にコレステロールの高い方は控え目にした方がよいでしょう。他に、鳥の卵、皮付きの鶏肉、レバー、いくらなどもコレステロールの多い食品です。チョコレートやアイスクリーム、ケーキのクリームも飽和脂肪酸が多いので注意が必要です。アルコール、お菓子、砂糖の入ったジュースもコレステロールの一種の中性脂肪が高くなるので取りすぎに注意した方がよいでしょう。
  また、肥満や糖尿病などカロリー制限が必要な患者さんでは、油は、例えばバターでは10gすなわち大さじ23杯で80Kcal、これは1単位と同じですが、ご飯12杯に相当するので、少し使っただけでかなりのカロリーになるので注意する必要があります。そういうことから考えると、バター炒めというのは、コレステロールの面からもカロリーの面からも余りいい調理法とはいえないかもしれません。
  油というと、n-6系の多価不飽和脂肪酸であるサラダ油やゴマ油は、悪玉コレステロールすなわちLDLコレステロールと善玉コレステロールすなわちHDLコレステロールをともに下げ、酸化されやすく、動脈硬化を進行させるので取りすぎないよう注意が必要です。また、オリーブ油などの一価不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを下げ酸化されにくいので健康的な油といえるでしょう。
  食物繊維は胆汁酸とくっついて排泄されるため、胆汁酸のもとなるコレステロールを減らしてくれます。野菜、きのこ、海草、こんにゃくなど食物繊維の多い食品を使った献立を考えるとよいでしょう。また、ビタミンEC、カロチンはコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を進めにくくするので、芋類、緑黄色野菜を積極的に取るようにするとよいでしょう。

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